ゆとりごと

ゆとりの団子が綴るグルメと旅行と趣味のブログ

海のない岐阜県で養殖された「飛騨とらふぐ」を食べてきた

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飛騨とらふぐ

岐阜県飛騨市で「とらふぐ」が養殖されているのを御存知だろうか。 

飛騨市は岐阜県北部に位置する市。

飛騨古川には白壁土蔵の町並みが残っており、観光地としても有名な市だ。

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このあたりの標高は約500メートル。

周囲は1000メートル以上の山に囲まれており、飛騨市は山の中の街と言えるだろう。

そんな飛騨市で、とらふぐが養殖されているのだ。

 

とらふぐの陸上養殖とか

食レポの前に…。

 

飛騨市では閉鎖循環式陸上養殖という方法でとらふぐを養殖している。

陸上養殖には掛け流し方式と閉鎖循環式がある。

掛け流し方式は、ポンプで海から海水を吸い上げ水槽に入れ、水槽から汚れた水を排水する…言ってしまえば海面方式を陸上に上げたような感じだ。

閉鎖循環式は、養殖に必要な海水を循環ろ過して再利用し、蒸発していった分は追加で補充を行う。

閉鎖循環方式には以下のようなメリットがある。

自然界に負荷をかけない陸上養殖はこれからの養殖技術です
閉鎖循環式陸上養殖は水質の管理を徹底して行えるため、従来の海面養殖にはない大きなメリットがあります。

  1. 赤潮、ウイルス、魚病、荒天等の外的要因を受けにくい。
  2. 水質の安定、飼育魚の管理が容易、防疫が可能であるため歩留が高い。
  3. 高いろ過能力と周辺設備により対海水重量比最大8%の魚介類が飼育できる。
  4. 年間を通じて水温を調整できるので養殖期間が短くなり、生産性が高い。
  5. (トラフグの場合、約1年で約1kg の成長が可能。)
  6. 陸上のため高齢者でも飼育作業ができる。
  7. 管理体制が確立し、履歴が確実に残す事ができるのでトレーサビリティー(追跡調査)が可能。ランニングコストの低減の為に各種対応がされている。
    ・温度調整に関わる電気料金は全蓄熱方式を初めて採用し、蓄熱調整契約(深夜電力)を適用できる。
    ・濾過循環に軸流ポンプを採用し、電気料金は従来の約1/4~1/5に低減。
  8. 水流、照度、水中音、水温の制御に「1/fゆらぎ」理論を採用し、ストレスの少ない飼育環境を整備できる。
  9. これによりトラフグ等は尾鰭の欠損も少なく、歯切作業も軽減。
  10. バックアップ体制が完備。

引用元:とらふぐの成長|とらふぐ公式サイト「とらふぐネット」

海で養殖をする海面養殖と比較して、わざわざ陸上で海水魚を育てるための設備の導入費用や維持するための電気代等のコストが大きいといったデメリットはある。

しかし海沿いという条件に縛られることなく養殖できることは非常に大きい。

また他にも閉鎖循環式陸上養殖の場合は漁業権を必要としないため新規参入しやすい。

 

ちなみにとらふぐの閉鎖循環式陸上養殖は飛騨市以外の内陸地でも行われている。

有名なのが栃木県那珂川町の温泉とらふぐ。

 →元祖温泉とらふぐの通信販売 [栃木県那珂川町]

長野県飯田市でもとらふぐの試験養殖が始まっているのかな。

 →温泉で試験養殖のフグ 飯田・南信濃で毎月29日に試食会 - 信越観光ナビ 信州・長野と新潟の観光情報

こういった事例もあって山梨県でもとらふぐやチョウザメを養殖しようとする動きがある。

 →http://mainichi.jp/articles/20150820/ddl/k19/040/103000c

 

最近話題となっていたサーモンの件を考えると、「養殖なんて…」とか「ましてや陸上で…」なんて言う人も多そうだ。

個人的には、今後こういった動きが拡大していけばとらふぐが今よりもリーズナブルになって私のような庶民でも気軽に食べられるようになるかもしれないという期待があるので、是非広げていってほしいなと思う。

環境汚染が少ないというのであればなおさらね。

また海がない内陸地でも新鮮な魚が食べられるようになるのはありがたいことだろう。

まあ、養殖するためのスペースを確保する為に山を切り開くとかは止めてほしいけども…。

 

ちなみに、とらふぐの養殖が盛んで生産高が大きいのは長崎県、熊本県、愛媛県。

特に長崎県はとらふぐの養殖が盛んで、養殖とらふぐの漁獲量の約半数が長崎県産だったりする。

 

更に余談となるが、天然とらふぐの主要産地は静岡県、愛知県、三重県。

「ふぐと言えば山口県下関市」という人も多いだろうが、実は下関に出回っている天然とらふぐの多くは上記三県で採れたものだったりする。

山口県にふぐ調理師が多いため山口県にふぐが多く集まる。

加工された場所が産地になるので、産地が山口県となっていることが多いのだ。

 

 

ここまでいろいろと書いてきたけど、そろそろ食レポの時間だ!

 

飛騨とらふぐ「寿天」

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今回訪れたのは岐阜県高山市内にある「寿天」。

 

メニューはこんな感じ。

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この他にも天ぷらがあったが、今回は「ふぐポン」「ふぐ天ぷら」「飛騨とらふぐ雑炊」の三つを注文した!

てっさも魅力的だったけど、この日の気分でこの三つにしたとしか言いようがない!

 

ふぐぽん

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まずはふぐぽんから。

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湯引きされたとらふぐの皮がぷりぷりこりこり!

食感最高でうまい!

こいつは日本酒と一緒に行きたい…!

 

飛騨とらふぐの天ぷら

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ギンギラギンにさりげないことないくらいに眩しく見えるのはとらふぐの天ぷらが光を放っているわけでは無く、金色の揚げ網が光を反射しているだけだ!

 

箸で持ち上げるだけでわかるふっくら感。

たまらん!頂きます!

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超ふっくらしていてジューシーでうまあああい!

 

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とらふぐと言えばやっぱりふっくらした身だ。

他の白身魚にはない弾力のある身は、噛めば噛むほど味が出てきてとてもジューシー。

美味しすぎて幸せな気分になれる…。

 

飛騨とらふぐ雑炊

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そして最後に飛騨とらふぐ雑炊。

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れんげですくってみると、大きなとらふぐの切り身が…!

このサイズの切り身がゴロゴロと入っていた!やったぜ!

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味?言うまでもなくうまい!

天ぷら同様にふっくらして味の濃いとらふぐが最高にうまいよ!

5杯くらいおかわりしちゃいたいくらい!

 

山の中で食うとらふぐ。

考えてみると不思議な感じだけど、味は本物…!

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飛騨牛も良いけど、飛騨とらふぐもよろしくね!

 

ちなみに近畿大学産の稚魚を使っている。

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流石だぜ近大!

 

飛騨とらふぐ寿天へのアクセス

飛騨とらふぐ寿天は高山市のでこなる横丁にあるよ。

高山駅から歩いてだいたい10分くらい!

山の中に美味しいとらふぐを食べに行こう!

 

ちなみに

山育ちの「飛騨とらふぐ」、名古屋にも進出へ

6月17日にオープンするKITTE名古屋でも飛騨とらふぐが食べられるぞ!

手軽に食べに行ける場所に登場だ!

 

でもまあやっぱり現地で食べたいよね!

飛騨高山、いいところだよ!

遊びに行こう!