ゆとりごと

ゆとりの団子が綴るグルメと旅行と趣味のブログ

車は「ステータス」ではなくなった

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どうも、月に一回はドライブでちょっと遠くまで出かける自称「運転好き」のだんごです。ただし車種や車名については別にあまり詳しくありません。運転して遠くへ行くという行為が好きなのです。

irorio.jp

10月29日~11月8日まで東京モーターショーが行われていましたが、入場者数が前回と比較して1割減少したとか。

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近年の入場者数をグラフにしてみると、2009年に開催された第41回でガクンと下がっています。リーマンショックで大ダメージを受けたんですね。その後の第42回と第43回は若干上げてていますが、2005年と2007年と比較すると大した数字ではありません。今回は第43回と比較すると一割ほど下げていますが、2009年以降ずっと不調に見えます。

こういう話になるとよく「若者の車離れガー」という人が必ず出てきますよね。若者が車に興味を持たなくなったせいだというのです。今回参考にしている記事にもいますね。まあ、実際に若い人が車に対して興味や関心がなくなったという意見に対しては否定はしません。私も実際にそこまで大きな興味はありませんし。

ただ、これって若者だけの話じゃないと思うんです。軽自動車が新車販売台数の4割を占めているということは、車に対するこだわりよりもがなくなり費用を重視するようになったということだと思います。

参考:時事ドットコム:【図解・経済産業】国内新車販売台数の増減率(昨年の推移)

 

前置きはここまでにして、今回はゆとり世代の私が車に対してどんなふうに思っているのかを綴っていきます。

 

初期費用も維持費も高い

 

初期費用

大学新卒の平均年収が200万〜230万円、高校新卒は150万〜180万円程度と言われています。一方、新車を買うには、軽やコンパクトカーといった安いものに限定しても100万〜200万円は掛かります。オプションを付けるとそこから高くなりますし、購入後は維持費を払い続けなければいけません。

サラリーマンの平均年収を世代別に見て、最も高い40代後半から50代前半でも500万円に届くかどうかと言われてれています。夫婦共働きで二人共その額を貰っているなら高級車にも手を出せそうですが、平成25年の平均世帯年収は「全世帯」が 528万9000円、「児童のいる世帯」が 696万3000円で、これで新しく車を買おうと思うとかなり厳しいです。

参考:調査の概要|厚生労働省 (PDFファイル:II各種世帯の所得等の状況)

参考:世帯年収の年代別(20代30代40代50代)平均や母子家庭・共働きの平均や推移を解説!

こんな記事もありました。

nikkan-spa.jp 

維持費

こんな風に書いておきながら、私は大学を卒業して間もなく車を購入しました。ただし新車ではなく中古のコンパクトカーです。しかもローンを組みました。わざわざローンを組んでまで買った理由は、上でも説明したように、地方では車がないと不便極まりないからです。

購入後は維持費として燃料費、メンテナンス費、重量税、保険代とその他諸々を払ってきました。家計簿をつけていないのでどのくらい利用したか算出していないのですが、最低でも年間で30万円近くは掛かっていると思います。ドライブが好きで月一回は車で遠出するのでその頻度を下げれば燃料費とメンテナンス費は下げられそうですが、下げられたとしても20万円は掛かりそうです。

ちなみにローンはあと少しで完済できるのですが、この前ディーラーから連絡があって「完済したら新車買いませんか?」なんて言っていましたが、しばらくは買い替える気なんてありません。中古でしたが比較的新しいものだったので燃費も悪くありませんし、今乗っている車であと3~5年は戦えますよ。

車は初期費用も維持費も高いのです。

 

 

車の必要性

首都圏での一人暮らし

「首都圏に住んでいれば車はいらない」なんていう言葉をネット上でよく目にします。公共交通機関でほとんどカバーできますし、個人的に車を持つ必要はありませんよね。むしろ維持費がかかりすぎて不要と言えるくらいです。仕事で車に乗るにしても、だいたいの企業には社有車がありますから。私生活の中でいざ車が必要になったらカーシェアリングとかレンタカーがあります。少なくとも、一人暮らしならそれで十分だと思います。

chiri.com PDF鉄道路線図

チョイ乗り数百円、カーシェア急拡大-「若者の車離れ」に歯止め期待 - Bloomberg

ファミリー層

家族を持つと話は多少変わってきますが、しかし首都圏の狭い土地だと戸建住宅でも駐車スペースを広く取る余裕なんてありませんし、分譲マンションも駐車可能台数が限られていますので、車を持つにしても一世帯に一台程度しか置いておけませんよね。こういう場合、家族の送り迎えとか週末にお出かけ、長期休暇中に家族旅行へ…という目的を一台の車で達成するためにはどんな車種がいいかと考えると、有力なのがミニバンとなります。家族が5人までであれば両親も一緒に乗ることができますし、荷物もたくさん入りますし、キャンプなんかでも大活躍します。そういった家族との目的を達成するために車を選ぶならミニバンは優秀ですよね。ファミリー層がミニバンを買う理由は納得できます。コンパクトカーとかセダンも家族の人数等によって選択肢になりますが、少なくともクーペだけは確実に選択肢に入らないでしょう。

 地方では車がないと不便

地方で生活する場合ですと、家族が居る居ない関係なく、車がないと不便極まりありません。最寄りの駅まで徒歩で一時間以上かかる上に、電車を一本乗り遅れると次の電車が来るまで30分以上待たなきゃいけないなんてことはザラにあります。そんな環境で電車に頼った生活なんてしていられません。

地方だと駐車スペースも必要以上にあります。田舎だと敷地に家族四人分の車を置くことができるスペースがあり、一世帯に一台と言うレベルではなく、一人一台持っている家も当然のようにあります。賃貸にも大抵のところには駐車場が建物に隣接していて賃料も安いですし、コインパーキング等の駐車場の利用料金も大した料金ではありません(もちろん大阪や名古屋、福岡のような大都市の都心部だと高いのですが)。

地方だと車が無いと不便なので私も車を所有していますが、ただ不便さを解消するだけが目的なら軽とか中古車でいいと思います。ファミリー層はミニバンに乗っているのをよく見かけますし、ちょっと背伸びしてしまったベンツ乗りもいます。

 

 

車はステータスではなくなった

象徴だった車

www.nikkei.com

日経オンラインの有料会員限定の記事のために会員以外の方は冒頭までしか読めませんが、要するにバブル崩壊を前後に日本人の車に対する価値観が変わってしまったというような記事です。

60~70年代、特にスポーツカーは若者のあこがれの的で、女性もみんな助手席に乗りたがっていた…つまり車はカッコよさとか豊かさとか持主の身分を表す象徴だったのでしょう。一種の自己満足だったのでしょう。

しかしバブル崩壊後は車の売れ行きがガクンと落ちて、消費者の意識も変わりました。

車は手段

logmi.jp

※「若者と車」というテーマでの対話
堀:さぁ、ということで。おふたりは、車は持っているか、持っていないか?
学生1:私は、母と一緒に乗っている車があります。
堀:なるほど。今は、実家で?
学生1:実家に住んでます。
原田:実家の車を借りてると。ただし、車種はわからないという(笑)。
堀:あぁ〜、なるほど! 完全に乗り物としての認知ですね。

学生1は車には乗るけど車種が分からず、車はただの乗り物であるという認識みたいです。車に対して一切のステータスを感じず、移動するための手段としか見ていないようです。

「車の必要性」でファミリー層とミニバンについて書きましたが、この層の人たちは家族生活を楽しむための手段として車を利用するのですから、ステータスのための車を選びません。プリウスを始めとするハイブリッドカーを好む人たちも同じだと思っていまして、少しでも安い燃料費で長い距離を走りたいという目的を達成するための手段としてのハイブリッドなのです。見栄とかステータスよりも、本当に達成したい目的をクリアするための一台を高いお金を掛けて選ぶわけです。こういう人たちがレクサスとかベンツの高級セダンを買ったとして、最初は気分良くなり優越感に浸るかもしれませんが最終的には不便に感じて終わっていくでしょう。

 高級車には高級車の良さはあるけど

当然、高級車には高級車の良さがあります。クラウンを運転することがありますが、そこら辺の車と比較すると乗り心地が全く違います。シートに長く腰掛けていても疲れにくく、すごく快適なのです。頑丈さもボディを触ると伝わってきます。値段相応のすごく良い車なのです。

しかしこれを買いたいかどうかと聞かれると、少なくとも今は買いたいとは思いません。高級車には高級車の魅力はありますが、それだったらクラウンよりもお手頃で且つ燃費のいいプリウスでいいやと思ってしまいます。私が車に求めていることは安い燃料費で少しでも遠くへ行けることなので、プリウスの方が私に適しています。

 

 

「軽で十分」

必要最低限

www.jiji.com

昨年は新車販売台数の4割が軽自動車でした。子育てを終えた夫婦が軽自動車を選ぶようになったとか。40代後半~60歳代くらいでしょうが、この世代は車に拘っていた世代ですね。私の父も昔はスポーツカーに乗っていたみたいですし、叔父がスカイラインに乗っていたのを覚えています。しかしそんな二人も今ではハスラーとアクアに乗っています。

話をすると「軽で十分、良い軽自動車が増えた」とか「燃費がいい」とか「維持費が安い」とのことでした。良い車に乗りたいか聞くと「乗ってみたいが高いお金を掛けるほどではない」と言う。

確かに軽自動車も種類が非常に豊富でより取り見取りですが、 高級車やスポーツカーに乗らなくなった親世代を見ていると「若者の車離れ」というよりも、老若男女問わず日本人全体の「必要最低限」を求めるようになっただけだと感じるのです。

豊富なラインアップ

ホンダのN-1のように見た目が可愛らしいものや、スズキのハスラーのようにレジャーに強いもの、最近出たばかりのダイハツのキャストもライフスタイルによって選べる良さがあります。簡素な作りの車が多かった軽自動車ですが、ラインアップが豊富になりデザインも多種多様に。

必要最低限の一台を選ぶ際に、初期費用や維持費が普通自動車より安く且つ個性的であれば「軽」という選択肢もありですよね。

 

 

まとめ

長々と書いてきましたが、車に対して興味が薄れていったのは若者に限った話ではなく日本人全体がそういう流れになっているだけだと考えていまして、つまり消費者が自分や家族にとって必要なものを考えて選ぶようになっただけだと思うのです。きっかけは慢性的な不況なのでしょう。高い買い物をするわけですから、消費者もミスしないようにと突き詰めないといけません。突き詰めた上で本当に必要な車を選ぶとなると、ミニバンやハイブリッドや軽は選択肢になりやすく、高級セダンやクーペは対象から外されやすい。まあ自動車業界としてはそればかり売れるのはつまらないのかもしれませんが。

住む場所によってはそもそも車なんて邪魔になるところもあります。そういう人たちに車をアピールしてもまず買わないでしょう。無くても生活できるんですから、宣伝するだけ無駄です。購買意欲を高めるのであれば極端な話そういう人たちを買わざるを得ない環境に移住させるのが一番だと思います。もしくは給料が上がってお金に余裕ができれば買うかもしれませんね。

結局のところ、消費者一人一人が生活する環境の中で車の必要性を追求した結果が市場に反映されているだけなんじゃないかと思っています。