ゆとりごと

ゆとりの団子が綴るグルメと旅行と趣味のブログ

広島がCS行けなかったのは勝負弱かったから。それだけの話。

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今朝Yahoo!ニュースを見ていたら、こんな記事が出ていた。

1.

headlines.yahoo.co.jp

 “お約束”というと、プロレスの代名詞のような印象すらあるが、プロ野球の世界にもさまざまな「不文律」がある。例えば、大量得点差がついた試合で盗塁やバントをしない、打席に入った投手には執拗な内角攻めをしない、本塁打の後に派手なガッツポーズをしない、相手投手の引退試合では意図的な空振り三振で引退に花を添える…。どれも暗黙の了解ゆえ、プロ野球規則に触れられていない。しかし、お約束を破ると少し厄介なことになるようだ。クライマックスシリーズ(CS)進出の懸かった広島vs中日戦にそれが垣間見えた。

 

 今年のセ・リーグは大混戦だった。

10月2日にヤクルトがようやく優勝を決め、2位は巨人でほぼ確定。

3位までがCSに出場できるが、その3位決定戦がリーグ最終戦にまでもつれ込んだ。

10月7日の広島VS中日の試合、広島が勝てば3位に浮上しCS進出が決定するが、引き分け以下だと阪神が3位確定となり広島は4位で2015年を終えることになる。

広島にとってはCS進出が掛かった試合だが、中日にとってもこの試合は特別なものだった。

この試合は球界のレジェンド山本昌の引退試合でもあったのだ。

引退試合はシーズンの結果に左右しないホームグラウンドでの消化試合で行われることが多いが、今回は山本昌の引退が決定したのが急であったためにナゴヤドームではなく他球団の球場で引退試合をすることになり、またセ・リーグが大混戦となったために3位決定戦が最終試合にもつれ込んでしまったために、山本昌の引退試合と3位決定戦が重なってしまった。

結果を先に書いてしまうが、この試合は中日が勝利し広島は4位でシーズンを終えることとなり、阪神のCS出場が決まった。

広島はこの日、山本昌→大野→若松という中日の投手リレーに対してたったの1安打しか打つことができず完封負けした。

 

さて、不文律がどうのこうと書いてある。

確かにプロ野球会には「不文律」とか「暗黙の了解」が存在している。

冒頭文でいくつかその例を上げているが、今回は山本昌の引退試合なので「相手投手の引退試合では意図的な空振り三振で引退に花を添える」に関係する話なのだろう。

山本昌はこの日対戦した丸をセカンドゴロに抑えた。

空振り三振ではなかったが、3位決定戦という状況であるため山本昌も三振を取らせてもらえるなどと一切考えていなかっただろう。

「迷惑をかけますけど、手加減無用ですし、僕も必死に投げます。阪神さんにはご容赦いただきたい」

www.asahi.com

わざわざ手加減無用と事前にインタビューで答えている。

むしろこの試合中日が負ければ4位に転落する阪神に対して容赦してくれと言っている。

不文律など気にせず打ってくれと言うのだ。

1番打者の丸はやりづらいだろうが、山本昌が真剣勝負を熱望しているのだから遠慮せずに打つべきだし、上にも書いたように結果はセカンドゴロで山本昌が勝負に勝った。

望んだ通りの真剣勝負で山本昌の長きに渡るプロ野球人生は幕を閉じた。

 

しかしどうもこの記者は山本昌が三振を取らせてもらえなかったので厄介なことになり、その結果広島が負けたと思っているようだ。

丸が手を抜いて三振していれば厄介なことは起きなかったのだろうか。

そもそも記者が言う「厄介なこと」とはいったいどういうことだろうか。

ピンとこない。

 

 2.

■重苦しさ漂う引退試合

 通常、プロ野球選手の引退試合は悲喜こもごもの要素をはらみ、ペナントレースの行方に関係のない試合に組まれることが多い。しかし、球界のレジェンド・山本昌(中日)の引退試合には「暗黙の了解」として片付けられない特別な事情があった。

 10月7日夜のセ・リーグ最終戦、広島-中日(マツダスタジアム)の先発マウンドに、史上最年長登板の50歳左腕がいたからだ。引退試合が期せずして広島のCS進出がかかる重要な一戦に組まれ、状況が一変した。

 32年間に及ぶプロ野球人生の集大成。先頭打者だけの「1人限定」は公表されていたが、ダイヤモンド周辺に重苦しさが漂っていた。3球目のスクリューボールが真ん中に入ったが、広島の丸が打ち損じたように二ゴロに倒れる。試合前、互いに「真剣勝負」を宣言していたが、丸にとってはメンタル面で打ちづらさがあったようだ。一方、打者1人を凡打で切り抜けた山本昌は広島のベテラン、新井から花束を贈られると、大粒の涙を浮かべながら降板した。

 試合は「1死走者なし」から再開されるのだが、わずかな心の隙間を突かれたように、広島は最終戦を落として4位が確定、本拠地のファンの前でCS進出を逃したのである。 

 

???

意味がよくわからない。

 「暗黙の了解として片付けられない」のは1.に書いたように広島のCS進出が懸かった試合だからだというのは分かるが、そもそも山本昌も広島側も全力で戦うと事前に言っていたではないか。

お互いに不文律に従うつもりはなかったはずだ。

「ダイヤモンド周辺に重苦しさが漂っていた」とあるが、これについては別に異論はない。

異論はないが、それが理由で広島に「隙が生まれて」しまい、山本昌→大野→若松の投手リレーにたったの1安打しか打てなかったと言うのだろうか。

誰が悪いだとは書いていないが、どうも記者は「広島は被害者」という認識でこの記事を書いているように思える。

 

冒頭に出てきた「厄介なこと」についてはまだ触れられていない。 

 

3. 

■「降参」の仕方にもルール

 敵チームとの申し合わせ事項のような「暗黙のルール」-。大リーグでは選手の間で深く浸透し、野球文化の一つとして認識されているという。例えば、七回終了時に大量得点差がついている場面で試合をどう終わらせるか。勝負が決まったような展開で、両者はお約束通りに試合を進める。

 「負けている方としてはなかなか逆転するのは難しい。そうなったらリードしている方は、盗塁をしない、バントをしないといった暗黙のルールに沿ってプレーしていく。負けている方も、主力選手をベンチに下げたりして穏やかに降参する」(『長谷川滋利のメジャーリーグがますます楽しくなる観戦術』ワニブックス)

 エンゼルスなどで活躍した元メジャーリーガー、長谷川によると、米国には野球に限らず、明文化されていない「オキテ」が結構あるという。「勝っている方は必要以上に相手を侮辱せず、負けている方はちゃんと諦める」という暗黙のルールが根付く。しかし、不文律を破った途端、プロレスに見られるように“ガチ”に変わり、何らかの報復が待ち受けているのだ。

 

いきなりメジャーの話を持ち出してきた。

確かにMLBはNPBと比較して不文律は多い。

しかしMLBとNPBでは全く違うということを理解して頂きたい。

混同すべきでない。

NPBにはNPBの「慣習」があり、わざわざ不文律のような文化的なところまでを統一する必要はないはずだ。

※だから私は何かとアメリカの文化をNPBに持ち込もうとする黒田は好きではないのだが、また別の話である。

さて、MLBの例を持ち出してきたが、ここで最も大事なのは一番最後のところだろう。

不文律を破った途端、プロレスに見られるように“ガチ”に変わり、何らかの報復が待ち受けているのだ」

冒頭の「お約束を破ると少し厄介なことになるようだ」の意味がここでようやく見えてきた。

広島は不文律を破ったので、どうやら報復されたらしい。

 

…報復??? 

そんなのあったか?

 

そして下のように続く。

 

■手を抜かない盤石リレー

 あの夜、中日は山本昌を予定通り、降板させると、今季2桁勝利の大野-若松と盤石リレーで完封劇を演じた。大リーグであれば、ポストシーズンがかかる重要な一戦でレジェンドの引退試合が組まれたかどうか。

 来シーズンに「禍根」を残すことはないだろうが、広島からすれば「運命の最終戦になぜ、記録のかかる引退試合が持ち込まれたのか」との思いはあるだろう。地元の最高瞬間視聴率が50%を超す注目度の中でCSを逃した広島は、シーズン終盤の阪神戦で「世紀の大誤審」によって勝ち星(結果は2-2の引き分け)を落とし、球界レジェンドの引退試合に気をもんで、踏んだり蹴ったりのシーズンとなった。

 広島ファンの失望はあまりに深い。

 

この記事で言う「何らか報復」とは「手を抜かない盤石リレー」のことだったのだろう。

山本昌に対して丸が三振にならなかったから、大野と若松というエース級2人を使った継投を当てられて負けてしまったのだ。

 

なるほど。

ふざけている。

広島を被害者にして、中日の三投手を悪者のようにしているところが実に悪質だ。

あれが報復というのだろうか。

そんなわけがない。

中日はただ最終戦に勝ちにいったのだ。

そして若松は10勝と新人王が掛かっていた。

自身の成績とタイトル=球団と良い内容で契約してもらえるよう投げただけなのだ。

若松にとっては広島のCSよりも明日の自分の飯のほうが大切なのだ。

もちろんそれは大野にも同じことが言える。

 山本昌の最終登板を中日が白星で締めくくれたのは大野と若松、打線が勝ちにいったからだ。

この時期にはすでに巨人福田の野球賭博問題が話題となっており、指導者や選手はいつも以上に気を引き締めていたことだろう。

仮に中日が広島がCSに進出するために手を抜いたとしたら、チームぐるみで八百長をしたことになる。

 

記事には記者名は載っておらず、どういう意図でこの記事を書いたのかもよく分からないが、あの試合は広島が勝負弱くて負けた。

ただそれだけだ。